8045Gは1974年にLuxがNECと共同で開発した最後のオーディオ用3極出力管。プレート最大損失を大きくするためにプレート材料は4-5重被覆材
が使用されている。通常の民生管はアルミ被覆鉄を使用している(アルミ-鉄,電極内面にも施すとアルミ-鉄-アルミの3重積層合板)が,1960年代
にはさらに過大損失用にアルミ-鉄の内面に銅板を施したものが広く使用されるようになっていた。8045Gは5重積層金属板(アルミ-銅-鉄-銅-アル
ミ)を使用したとある。また,当時の技術としてシャドーグリッドが流行し,水平偏向出力管もスクリーン・グリッド電流低減が工夫されていたが,8045
Gも3接時のスクリーン電流を低減するために,目合わせを調整しスクリーン・グリッド巻き線の径を細線化して電流を低減したとある。
マニア向けにベースはメタル・シェル付きオクタル(GT)になっている辺りは松下のアマチュア無線用S2003を思い出す。その後1978年頃にはNECは
真空管製造を終結していること,また販売数も限られていたので,製造は数年間,製造量もLUXが発注した数万本,に限定されると思われる。